知的好奇心で賢くなっていこうBlog

知的好奇心から雑記して学びを得るブログ

知らなかったことを分かりやすく理解する。恩赦とは。2019年の即位による恩赦。交通違反が対象?なぜ存在するのか。歴史的なもの?

f:id:amaamiamu:20190915231335p:plain

恩赦という言葉を今日初めてYahooニュースを見て知った。

簡単に言うと「法律で悪いことをしたと認められた人を天皇が即位するタイミングで許してあげましょう」ということ。

普通に考えて意味がわからないので恩赦の目的や歴史を調べてみた。

 

 

 

内容と目的

Qなぜ恩赦は必要なのですか?

A.「恩赦にはいくつかの役割がありますが、その中で最も重要なものとして、『罪を犯した人たちの改善更生の状況などを見て、刑事政策的に裁判の内容や効力を変更する』というものがあります」

「具体的に説明しますと、裁判で有罪の言渡しを受けた人たちが、その後深く自らの過ちを悔い、行状を改め、再犯のおそれがなくなったと認められる状態になった場合などには、被害者や社会の感情も十分に考慮した上で、残りの刑の執行を免除したり、有罪裁判に伴って制限された資格を回復させたりということが行われます」

「このように恩赦は、有罪の言渡しを受けた人々にとって更生の励みとなるもので、再犯抑止の効果も期待でき、犯罪のない安全な社会を維持するために重要な役割を果たしているといえます」
出典:法務省の公式ホームページのQ&Aより

 

 

 

噛み砕くと

恩赦の内容は『法律を犯してしまった人がとても反省しているときに、その人のせいで被害を受けてしまった人のことも考えながら残りの罰を無しにしてあげたり奪われた権利を回復させてあげますということ』

そして、恩赦の目的は『罪を償うことの応援になったり再び罪を犯さないようにするため』

 

 

 

メリット

恩赦があっていいことはなんだろうか・・・

時代の変化によって違憲だと判定された判決は恩赦が適用される場合がある。

 

しかし、一般人にはひとつもメリットがない!(強いて言うなら、国家に感謝を感じて市民として頑張るようになるかも・・・)

 

犯罪者には減罪がおこなわれるため利益あり。

 

 

 

デメリット

最近の恩赦は罪が軽いものや被害者がいないような犯罪にのみ適用されているようなので、特にデメリットはないようではあるが過去にはひどいこともあったようだ。

 

サンフランシスコ条約締結時の恩赦

1949年に19歳で小田原一家5人殺害事件を起こした死刑囚が無期懲役に減刑され、1970年に仮釈放となった後、模範囚として出獄しました。

その後1984年、同棲中だった13歳の家出少女を別れ話のこじれから7か所刺したうえ、この少女の友人に対しても3か所刺すなどして殺人未遂事件の犯人として逮捕されました。

 

 

 

 

歴史 そもそもなぜ有るのか

 

歴史的には前代の君主の悪政を正すという機能があったようです。

 

 

令和の恩赦

天皇陛下の即位に伴う22日の即位礼正殿の儀に合わせ、政府が恩赦を実施することを決めた。皇室の慶弔事に伴う恩赦は、皇太子だった天皇陛下のご結婚以来、26年ぶりだ。 今回は政令で刑の種類を定め、一律に救済する「政令恩赦」を実施する。対象は、罰金刑の執行が終了してから3年以上経過した人だ。スピード違反や交通事故を起こした人が大半を占め、公職選挙法違反の人も含まれる。

 過去の政令恩赦と比較して、対象者を大幅に絞り込んだのが特徴だ。昭和天皇大喪の礼の際は、約1000万人が対象だったが、今回は55万人にとどまる。 (讀賣新聞社説)https://www.yomiuri.co.jp/editorial/20191018-OYT1T50309/

 

交通違反が主に対象になるが・・・

免許停止・取り消しなどの行政処分が取り消しされる、反則金が返還されることはありません。

よって、恩赦で運転免許が戻ることはありません。